亀スパート

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不調なレンズをちょっとだけ分解してみた

不調なレンズはどうしたらいいのか

 

Nikon D40からはじめたデジイチライフ。長くなってきたけどその分だけ知識がふえて腕があがっているかというとそうではない。よくわからないことでいっぱい。レンズの調子が悪くなったときにどうしたらいいのか。これもよくわからないことのひとつ。

 

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www.nikon-image.com

AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF) が不調になってしまった。

オートフォーカスでピントを合わせようとするとピントを合わせるけれど、合焦点を通り過ぎてまた合わせに行き、また合焦点を通り過ぎる。これを何度か繰り返すようになってしまった。音を表現すると 「ジジー キュルキュル ジジー キュルキュル」 こんな感じ。AFモーターは動いているけど、止めるときに何かが滑っているような、そんな動作だ。

マニュアルフォーカスは問題なく動くので、マニュアルで合わせれば使えるのだけど、このレンズは18ー135mmのいわゆる便利ズーム。おでかけのときにNikon D40にこの1本で済ませるような使い方をしていたので、マニュアルであわせるよりもオートフォーカスでお手軽に撮影したいのだ。便利ズームはあくまでも便利に使いたい。

 

考えられる選択肢はこんな感じ。

  1. 捨てる
  2. ほったらかす
  3. 売る
  4. 直す

 

1. 捨てる

ずばり、使えなくなったら捨てる。これ王道。

使えなくなったのだから捨てないと場所をとられたまま。断捨離!モノに支配されないぞ!という強い心を持つなら、即、捨ててしまえばよい。ゴミ捨て場にレンズがぽつんと置かれているところはみたことないけどね。

 

 2. ほったらかす

実はずっとほったらかしていた。不調になってからもう数年。いつかどうにかしようと思いつつカメラ保管ボックスにいれたまま。ボックスのサイズに余裕があるからそのまんま。使えないんだけど、すてるのは名残惜しい。

 

3. 売る

壊れたレンズは売れるの?疑問に思うところだけど、ヤフオクをみるとジャンクレンズがたくさん出品されている。使えそうなジャンクレンズもあるし、ほんとうに壊れているレンズもある。これで売ってしまえば誰かの何かの役にたつかもしれない。単に捨てるよりは心の抵抗が少なくて済む方法ではある。 

 

4. 直す

できたら直ったレンズをまた使いたい。これが一番。できるだけ長く使いたいし、レンズが多いほうが楽しい。

直す方法もいくつかある。まずはメーカーのニコンに直してもらう方法。これができたら一番安心だけど、このレンズはもう修理対応期間外。修理部品をニコンが保有する期間が終わってしまっているので、メーカー修理はもうできない。

 

ニコンの修理部品の保有対象製品かどうかはこちらで検索可能

recept.nikon-image.com

 

Nikon D40もそう。実はもうNikonは直してくれない。

 

次にカメラの修理屋さんにお願いする方法。

Googleで検索TOPにでてくるフクイカメラサービスさんのサイトでは18ー135mmの修理例も載っている。すごい。

www.camera-repair.jp

 

修理の費用だけど、Webで検索できて、レンズごとに概算を出してくれる。

料金表:修理目安料金確認|株式会社フクイカメラサービス

結果は1.5万円ということになった。3分の1くらいがパーツ代、残りが工数という感じかな。これくらいで直してくれるというのはありがたい話ではあるんだけど、このレンズに限っては中古が安くて1.2万円くらいで入手できてしまう。キットレンズだから玉数も多いだろうから、コスパのバランスが悪くなっているのでしょう。修理屋さんは悪くない。

 

メーカーにも修理屋さんにもお願いできないとしたら、残るは自分。この選択肢はあまりおすすめしない。カメラのレンズは The 精密機械で素人がどうこうできるものじゃない。直すつもりで挑んでも逆に壊す可能性も十分にある。

 

どうしようかとググっていたときに見つけたこちらのブログに後押しされた。

かないまる ニコンAFズームレンズ AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-F4.5G(IF) オートフォーカス修理の記録

 

引用させていただく。

あともう一点、ちょっと危惧していることがあります。

冒頭ふれたとおり、「このレンズの分解方法が出ているサイトはないですか」という質問がネット上にあるんですが、アンサーは「無理です」の一点張りだということです。「駄目元どころか当たって粉砕かと」とか、「今のキカイは電子化されて難しいんだから素人がいじるのは自殺行為」的な書き込みがあります。

パソコン通信時代だと、こういう質問に答えを書くことができたのは、そういう挑戦をやったことがある人だけでした。パソコン通信用語で「人柱」といいました。修理方法を知らない人は「わからないですね。申し訳ない」とは書いても「分解するのは非常識」みないなことは通常は書きませんでした。だって質問者には何の役にも立たないのですから、そんなことを書くのは申し訳ないというココロがあったのです。

プリンタの修理Q&Aでもそういうのをよくみかけるんですが、かないまるは質問者を追い詰めるようなそういう回答態度がとても嫌いです。質問者にとって何の役にも立てないことを申し訳ないとまず思ってほしい。

次にとっても大切なことがあります。それは「駄目元」でものを壊してみるということです。今の回答者はこの「ダメモト」から否定してかかるようですが、ダメモトはとっても大事な技術習得の手段です。それを殺す風潮もかないまるは嫌いです。

駄目元でいいじゃないですか。自己責任でバラすんです。ダメになってしまっても分解で得られる知識は多いので授業料だと思えば安いもんです。

というわけで、「とにかくやってみましょう。壊してみましょうよ。」 と書きたくて作ったコンテンツでした。

 

それな。それな。あーだこーだリスクばかり言いつのるよりもやってみて壊すようなトライアンドエラーの精神はほんと大事。そうだ!そうだ!たまにはメカいじりしてみよう!そんな気持ちになって、ばらしてみることにした。

 

分解開始

早速ネジを外してみる。駆動系メカがはいっていそうなマウント側のネジを外す。

写真ではみえていないけど、レンズ部側面(電極がある面)に5つほど小さなネジがあるので、それらを外す。ネジのサイズが2種類あるので注意。続いて、この写真で見えているマウントのネジを3つ外す。これらは全部同じネジ。

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これでプラマウントとレンズ周りの部品が外れる。ゆっくり持ち上げればするっととれる。

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レンズまわりの部品は絞り駆動レバーが付いていて結構な深さまで入っている。入るスペースを覚えておくこと。ここしか入らないけど。

 

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なんていうんですかこのパーツ。金属のリングが5枚くらい。持ち上げるだけ。

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これでレンズのカバーは持ち上げられるようになるが、AF/MFの切り替えボタンの配線がつながっているので、まだ外せない。

 

 

カバーを外すには、配線元の基板を本体から外す。基板は本体にネジ1本で固定されている。基板にはコネクタで2本ケーブルがつながっているので、これも外す。コネクタは黒い部分がロックになっているので、それを小さいマイナスドライバーなどを使って持ち上げたうえで引き抜く。

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これで本体のカバーも外れ、フォーカスリングも外せる。出現したのが小型SWMキット。

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ぐいぐいとネジを押して動かしてみたけれども、どこかが引っかかっているというようなこともなく、ぱっと見では問題がわからない。。

モーターは動くけど、すぱっと止まらない、という動作からどこかギアが抜けているとかずれているとか、そんなところがないかと期待していたけど、そういうことではないようだ。これ以上バラすにはレンズの内部が露出することになりそうなので、いったんここでやめて、元に戻してみた。

 

動作をためしてみたけど、なにも変わらず、オートフォーカスはおかしなまま。

 

うーん。なにがおかしいのかな。

 

問題の切り分けもできないままだけど、ある程度はバラせた、という結果だけが残った。

 

 

どうしたもんか

さて、どうしたものでしょう笑

まったく問題が切り分けられていない。

調べていたらモーターキットをe-Bayなんかで売っていたので、そんなのを購入して交換してみるかなぁ、くらい。

 

あとは、NikonのレンズのSWMがリングタイプが小型DCモータータイプかがわかるリストを見つけた。このリストから、小型モータータイプのジャンクレンズを入手して、交換してみる、というのも手かな。。

www.clubsnap.com

 

 

なにも解決できなかったけど、レンズをバラすときの緊張感はプラモデルを作るときに近くて結構楽しいので、捨ててしまうのであればバラして遊ぶのもいいかもしれないよ、というお話。

 

おしまい。