亀スパート

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iPhone よりデジタル一眼がすごいとこ ボケ編

デジイチはスマホカメラと比べて何がすごいのか

私は iPhone ユーザーだが、ご存知のとおり iPhone のカメラはとても優秀で、手軽にきれいな写真が撮れるのでとても気に入っている。iPhone のカメラは F2.2 の単焦点レンズでとても明るく、画素数は800万画素(iPhone 5, 5S, 6, 6S)と必要十分。AF も早くて連写もバースト機能ができてから我が家の他のカメラはまったく太刀打ちできない。

こんな優秀なカメラがスマホに付いているのに、あえて大きくて重たいデジタル一眼も持ち歩こうとするのはなぜかといえば、よりよい写真が撮れるから、ということになる。

よい写真てなんだ?と聞かれると深い世界に迷いそうだが、iPhone と比べるとしたらやっぱりボケの効いた写真が撮れるということ。これに違いない。iPhone では色んな写真加工アプリが出ているが、その多くはボケをあとから付けられる機能が付いている。Instagram だとチルトシフトと呼ばれる機能だ。あれが付いているということはつまりボケた写真がみんな好きだということだ。

 

じゃ iPhone と デジイチは実際にどれくらい違うわけ?

Nikon D5500 を使い始めたところなのだが、ボケを意識して撮れるようになってきたので、iPhone と D5500 とでボケ味を比較してみよう。

こんな場面でチャレンジしてみた。ホームセンターの店舗の周りにプランターが展示されていて花が見事に咲いている。

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きれいな花を撮ってみようかと思うが、お店の前なので周囲は雑然とした感じだ。これだと花がきれいなことは伝えたいのだが、「あ、またジョイフル本田に行ってきたの?」というスナップ写真になってしまう。それでは困るので他を切り捨てるために寄って撮ってみる。ミニマリストが増えているご時世だ、捨てることが大事なのだ。

 

ではもう少し寄って撮ってみよう。

 

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かわいいパンジー(これパンジーですかね?)だ。とてもきれいだけど、これだけ近いと花の柄が顔に見えてきた。>o< ←こんなのがいっぱいいるようにしか見えない。。

さて、写真としては花がきれいなことは伝わるようになったが、まだ背景にお店のノボリが見えてしまっていて、まだジョイフル本田感が伝わってしまう。もっと寄って背景から消してみる。

 

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これでお店で撮ったかどうかはわからなくなった。というより花がきれいだということが伝わる写真になったようだ。花の柄がよりはっきりみえてやっぱり顔に見える。>o< ←この花の模様を模した顔文字にひげを生やしたら完璧なのだが、そんな文字に心当たりがないので生やせなかった。

さて、iPhone で撮った写真の特徴はピントが手前から奥までよくあうことだ。この写真も右側の端のほうでようやくボケている。ピントがあう奥行きのことを被写界深度というようだが、iPhone は奥行き深くピントがあうので、被写界深度が深い、というらしい。被写界深度が深いとスナップには便利だが、花だけ見せたい!というようなときには写真の切り取り方で表現するしかない。

 

さて、一方でデジイチだ。同じようにノボリが見える位置から撮ってみた。

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>o< ←この人数が明らかに絞りこまれている。手前の>o<にはしっかりピントがあっているが、右側に向かうにしたがって段々とボケていき、右上端のノボリは言われなければホームセンターのノボリだとはわからないくらいにボケている。これなら画面に少しくらい他のものが入っていても花を印象付けることができる。

もっと寄ってみよう。

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>o<しか写っていないくらい寄ってみた。右側へいくにしたがってボケていき、すべては同じ花だと分かる程度にボケている。この写真だけみればジョイフル本田ではなくどこかの花畑にでも行って撮ったんじゃないかと勘違いしてくれるひともいるかもしれない。

 

これを撮ったのは D5500 の標準レンズだ。レンズキットについてくるレンズ。 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II という長い型番。このレンズでボケさせるにはできるだけ望遠側 55mm 側で撮るとボケるということを知ったので早速撮りまくっているのだった。

 

ボケは日本語からなんと英語になっていた We love Bokeh !

デジイチは簡単にボケた写真が撮れるよ!というネタを書こうと思い、ふとボケを検索してみたら、なんとボケは英語でも通じるとWikipedia に書いてあるじゃないか!

ボケ (写真) - Wikipedia

写真におけるボケ(ぼけ、英: Bokeh)とは、レンズの焦点(被写界深度)の範囲外に生みだされるボヤけた領域の美しさ、およびそれを意図的に利用する表現手法である。基本的に主たる被写体にはピントが合っていることが前提であり、ソフトフォーカスレンズの効果や、撮影の失敗により画像に焦点が合っていない「ピンボケ写真」とはまったく異なる概念である。この概念や手法は日本国外でもBokehと呼ばれている。 

 

まじか!知りませんでした。しかも日本語が英語になったんだね。

Bokeh は英語だということだが、はたして共通語と呼べるのか?というのは

camera10.me さんの記事にあったので、興味あるかたはこちらをどうぞ。

 

写真の”ボケ”は世界の共通語。英語で”Bokeh”と書いてボケと読む | かめらとブログ

 

いやぁまだまだ知らないことがいっぱいですな。ということで記事のピントもボケっぱなしのぶれっぱなしだけどこの辺で。